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方向性3:ビジョン|ビジネスで組織が目指すべき姿|デニソンモデルの構成要素を紹介
ビジョンとは、創りたい未来の姿(自社のあり方)のことです。プロセスではなく、最終的に到達した状態を示すと理解するとイメージしやすいでしょう。
またビジョンが真価を発揮し、その実現に近づくためには、いくつかの条件があります。例えば、皆さんの組織は以下のことを満たしているでしょうか。
- ビジョン、戦略、目標が明確に結びついている
- ビジョンに対する社内外からの賛同と支持を示す数値が表れている
- ビジョンに近づくために「適応性」を発揮できている
1つでも不安な要素がある場合は、本記事で紹介するデニソンモデルの構成要素「ビジョン」について理解することで、組織内の連携強化や成長、そして目標の実現にお役立てください。
なお、上記ポイントで触れた「適応性」については、以下の記事をご参照ください。
適応性1:ビジネスの「変革」を成功させるポイント5つ
適応性2:顧客中心|カスタマーフォーカスの重要性
適応性3:組織学習|失敗を責めず学びに変える
そもそもデニソンモデルとは
デニソンモデルとは、「利益成長、売上成長、顧客満足度、イノベーション、従業員エンゲージメント、リスク・安全性、品質」など重要な業績指標に影響を及ぼす組織文化の要素を特定して体系的にまとめたモデルです。各従業員へのアンケート調査を基にして、自社の現状と重要課題を明確に把握できます。
デニソンモデルは、デニソンコンサルティングが開発した「デニソン組織文化診断」の主幹をなす分析モデルであり、コカコーラ、レノボ、NASA、BPなどをはじめ、世界中の企業が組織文化における課題をクリアしてきました。
デニソンモデルおよびデニソン組織文化診断は、ダニエル・R・デニソン博士とウィリアム・S.ニールによる25年以上にわたる研究と実践に基づいています。
なおデニソンモデルは以下の通り、適応性や一貫性など4つの特性、さらに変革やカスタマーフォーカスなど12の要素に分かれています。
今回取り上げる「ビジョン」は「方向性」を構成する要素の1つです。
「デニソン組織文化診断」の詳細はこちらをご覧ください。
デニソン組織文化診断とは|特長や活用する目的を紹介 – 株式会社インヴィニオ
「デニソンモデルの詳細」はこちらをご覧ください。
デニソンモデルとは?業績向上につながる組織文化診断のしくみ – 株式会社インヴィニオ
ビジョンとは
ビジョンとは、創りたい未来の姿のことです。自社のあり方とも表現できるでしょう。より詳しく解説すると、最終結果に到達するまでのプロセスではなく、最終結果そのものを指します。また、無くしたいものではなく、創りだしたいものに焦点を置くことが一般的です。
またグローバルスタンダードの観点でいうと、ビジョンは企業理念(ミッション、ビジョン、バリュー)における構成要素のひとつとして位置付けられます。なお、3つの要素がすべて揃っている必要はなく、ミッションとビジョンのように一部を掲げている企業も存在します。
ビジョンを含めた企業理念の作り方については、こちらの記事で詳細に解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
企業理念の作り方|必要性や具体例、注意点をプロが解説 – 株式会社インヴィニオ (invenio.jp)
ビジョンに求められる条件
ビジョンに求められる条件は、以下の4つです。
- 組織が団結して前進できる魅力的な内容でなければならない
- 従業員を鼓舞し、動機づけ、挑戦するものでなければならない
- 未来志向で、理想的な望ましい状態を明確に示さなければならない
- その望ましい状態に到達しようと努力を促せるものでなければならない
これらの条件を満たすことで、自社へ良い影響を及ぼし、あるべき姿へ導くビジョンとなるのです。
ビジョンの役割
ビジョンの役割は、進むべき方向性を示すだけでなく、社員の日常業務における言動や判断、優先順位の根拠としても機能する必要があります。各社員が、ビジョンにつながる実践を繰り返すことで、組織が目指す姿の実現に一歩ずつ近づいていくのです。
ビジョンを設定する際のポイント4つ
ビジョンを設定する際のポイントを、4つ紹介します。
- 社内に深く浸透させるために、ビジョンは分かりやすい言葉で表現し、社内の全階層と部門へ発表および共有する。またその発表・共有は、ビジョンに関する興奮、情熱、モチベーションを高めるように大々的に行う。
- 各部署および各社員は、組織のビジョンとそれぞれのビジョンを結びつけて言語化する。
- 組織のビジョンへの貢献に応じて、あらゆるレベルの取り組みが優先される。
- すべての部署および個人は、組織のビジョンを考慮し、彼らの役割や機能がそのビジョンにどのように結びついているかを明確に理解する。
ビジョンを設定して目指す姿の実現へ
ビジョンを明確に設定し、全社へ浸透、そして業務に活かすことで、自社が理想とする姿を実現しましょう。
冒頭でも紹介したデニソンモデルは、「ビジョン」を含む12要素の評価スコアが1000社以上の企業と比較してどのレベルにあるのかが一目で分かります。目的と目標の立て方や取り組み方のレベルを相対的かつ客観的に測定できるのです。
さらに、自社の組織文化レベルを把握できるだけでなく、優先して取り組むべき課題や盲点、底上げが必要なスキルなどを客観的かつ定量的に明らかにできます。
つまり、デニソンモデルを用いた「デニソン組織文化診断」は単なる組織評価ではなく、実績につながる組織文化診断です。診断を通じて企業が求める成果につながるからこそ、コカコーラやNASAのような世界的大企業にも採用されているのです。
そして弊社インヴィニオは、20年以上積み重ねてきた確かな実績と、デニソンをはじめ世界中のアライアンスパートナーから得た最先端のツールやノウハウを用いて、分析や学びのレベルに留まらせず「実績や実力」へと昇華させることにコミットします。
世界における最先端のツールやノウハウを取り入れて、国内向けに効果的に提供できている企業は類を見ません。日本国内に留まらず世界レベルでの組織力・競争力を手に入れて同業他社との差別化を図ることも可能です。
単なる組織評価ではなく、業績向上につながる組織文化診断を行いたい場合はもちろん、
「ビジョンが曖昧で社員のモチベーションが高まっていない」「組織と各社員のビジョンをリンクさせて一体感を醸成したい」「そもそも当社に組織文化診断は必要なのか」といったご相談など、こちらから気軽にお問い合わせください。