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適応性3:組織学習|失敗を責めず学びに変える|デニソンモデルの構成要素を紹介
組織学習とは、個々の取り組みで得た知識や経験を組織内で共有して、組織全体の仕組みが改善されることです。
また組織学習を実践するにあたっては、「一定のリスク許容」と「失敗に対する非難の排除」が必要であることを認識しなければなりません。
例えば、以下のことを満たせているでしょうか。
- 各従業員が報復や非難を恐れず決定を下し、行動できる体制を構築できている
- 従来の慣行に囚われず組織に変化をもたらす能力は歓迎されており、各位に根づいている
- スキル開発や協力を通じて学ぶことを重視している
1つでも不安な要素がある場合は、本記事で紹介するデニソンモデルの構成要素「組織学習」について理解することで、ぜひ成果につながるヒントを得てください。
そもそもデニソンモデルとは
デニソンモデルとは、「利益成長、売上成長、顧客満足度、イノベーション、従業員エンゲージメント、リスク・安全性、品質」など重要な業績指標に影響を及ぼす組織文化の要素を特定して体系的にまとめたモデルです。各従業員へのアンケート調査を基にして、自社の現状と重要課題を明確に把握できます。
デニソンモデルは、デニソンコンサルティングが開発した「デニソン組織文化診断」の主幹をなす分析モデルであり、コカコーラ、レノボ、NASA、BPなどをはじめ、世界中の企業が組織文化における課題をクリアしてきました。
デニソンモデルおよびデニソン組織文化診断は、ダニエル・R・デニソン博士とウィリアム・S.ニールによる25年以上にわたる研究と実践に基づいています。
なおデニソンモデルは以下の通り、適応性や一貫性など4つの特性、さらに変革やカスタマーフォーカスなど12の要素に分かれています。
今回取り上げる「組織学習」は「適応性」を構成する要素の1つです。
「デニソン組織文化診断」の詳細はこちらをご覧ください。
デニソン組織文化診断とは|特長や活用する目的を紹介 – 株式会社インヴィニオ
「デニソンモデルの詳細」はこちらをご覧ください。
デニソンモデルとは?業績向上につながる組織文化診断のしくみ – 株式会社インヴィニオ
組織学習とは
組織学習とは、個々の取り組みで得た知識や経験を組織内で共有して、組織全体の仕組みが改善されることです。
各従業員や取り組みによる経験で得られた学びは、重要なビジネス資産となります。また、組織内に存在する問題やアイディアを浮き彫りにして共有する文化は、組織内の透明性や風通しの良さを向上させるでしょう。
また、組織学習を活性化するためには、自らの考えを気兼ねなく発信できる「心理的安全性」が確立されていることも大切です。
「組織学習」を効果的に行えている組織の特徴
組織学習を効果的に行えている組織は、合理的なミスに対して「誰が非難されるべきか」ではなく「我々はそこから何を学べるか」を考えます。
これが行えず非難が普及している組織においては、ミスの隠ぺいや謝罪の要求が蔓延しています。
変化の激しい現代に求められる「イノベーションおよび迅速かつ柔軟な対応」を実行するためには、「改善を継続する能力」と「リスクを取れる体制」が組織に必要なのです。
「組織学習」を効果的に実践するためのポイント5つ
組織学習を効果的に実践するためのポイントを5つ紹介します。
- リーダーが創造的かつ革新的であり、従業員の新たな試みを奨励し、報酬を与える体制を確立する
- リーダーが従業員に好事例を紹介するなどして、他者から学ぶことを奨励する
- 従業員が新しいアイディアを提供したり、新しいプロセスを試みたりする際に快適に推進できる環境(心理的安全性)を確保する
- 成功と失敗の両方を取り上げて、共有する仕組みを構築する
- リスクを特定して議論した上で、軽減するためのプロセスを開発する
「組織学習」が自社の持続可能性を高める
VUCAと称される通り将来の予測が困難な時代において、組織があらゆる変化に適応して成長し続けるためには、「組織学習」の実践が不可欠です。
新たな提案や試みを奨励し、柔軟に受け入れる組織文化を確立できているでしょうか。
組織学習をどのレベルで実践できているでしょうか。
冒頭でも紹介したデニソンモデルは、1000社以上の企業と比較した各スコアが一目で分かる点、信頼性と有効性が両立している点などにより、世界中の企業から支持を得ています。
そしてデニソンモデルを用いた「デニソン組織文化診断」は、単なる組織評価ではなく実績につながる組織文化診断です。診断を通じて企業が求める成果につながるからこそ、コカコーラやNASAのような世界的大企業にも採用されているのです。
弊社インヴィニオは、20年以上積み重ねてきた確かな実績と、デニソンをはじめ世界中のアライアンスパートナーから得た最先端のツールやノウハウを用いて、分析や学びのレベルに留まらせず「実績や実力」へと昇華させることにコミットします。
単なる組織評価ではなく、業績向上につながる組織文化診断を行いたい場合はもちろん、「組織学習を実践したいが、何から始めるべきか分からない」「そもそも当社に組織文化診断は必要なのか」といったご相談など、こちらからお気軽にお問い合わせください。