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ビジネスでチームワークが悪くなる原因と改善策
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目次
ビジネスでチームワークがうまく機能しないとき、皆さんはどうしますか?
少なくとも組織は、チームワークが悪いことによる生産性の低下、およびその結果としてもたらされるであろう損失を認めてはくれないでしょう。そのため、チーム内でリーダーが先導して解決していくしかないのです。
そこで本記事では、ビジネスでチームワークが悪くなる原因の明確化を含めて、改善策を紹介します。これらは、世界を代表するリーダー育成のプロであるCCL社(Center for Creative Leadership)が、綿密なリサーチおよび支援実績を基に導き出したものですので、ぜひ参考にしてください。
ビジネスでチームワークを改善するための前提
ビジネスでチームワークを改善するために、前提となるポイントがあります。
それは、オーナーシップ文化の創造です。オーナーシップとは、「主体性」と理解すると分かりやすいでしょう。チームがより良いパフォーマンスを発揮するためには、メンバーがオーナーシップを大切にしなければなりません。
また、いわゆる「自分ごと」も重要なキーワードとなります。チームワークを改善するためには、各メンバーがチームの問題を「自分ごと」として捉えて、主体性をもって取り組む姿勢が欠かせないのです。
ビジネスにおけるチームワークの改善策:3ステップ
ビジネスにおけるチームワークの改善策を3ステップで紹介します。
- チームワークが悪い原因を明確にする
- 信頼関係の構築にコミットする
- チームが守るべき原則を定める
具体的には、以下の通りです。
ステップ1.チームワークが悪い原因を明確にする
チームワークが悪くなる主要な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- チームの歴史
過去の成功や失敗が現在のチームに影響を与えることがあります。以前のプロジェクトでの問題が解決されないまま残っていると、チームワークに悪影響を及ぼします。 - 人間関係の悪さ
メンバー同士の信頼や尊重が欠如していると、コミュニケーションが円滑に進みません。個々の対立や誤解がチーム全体のパフォーマンスを低下させます。 - 非効率的なミーティング
長時間にわたる無駄な会議や、明確な目的のない会議は、メンバーの士気を低下させます。 - 透明性の欠如または情報共有の不足
チーム内で情報が適切に共有されないと、意思決定に遅れが生じたり、メンバーが疎外感を感じたりします。情報の透明性は信頼関係の構築に不可欠です。 - チームのガバナンスプロセスがない
明確なルールや役割分担がないと、混乱や誤解が生じやすくなります。効果的なガバナンスプロセスは、チームの方向性を明確にし、メンバー全員が一貫した行動を取るために重要です。 - 意思決定スタイルの相違
メンバー間で意思決定の方法に対する意見が異なる場合、対立が生じやすくなります。 - 舞台裏での会話やプロセス
非公式な会話やプロセスがチーム全体の運営に悪影響を与えることがあります。全てのメンバーが同じ情報を持ち、同じルールに従うことが重要です。 - 競争
メンバー間の過度な競争は、協力を阻害し、チームワークを悪化させる原因となります。健全な競争は良い結果を生むこともありますが、過度な競争は逆効果です。 - 領土戦争
各メンバーが自分の役割や領域を過度に主張しすぎると、協力が難しくなります。 - チームメンバーの所有権や参加意欲の欠如
メンバーがプロジェクトに対して所有感を持たないと、積極的な参加が期待できません。
これらがチームに存在する限り、協力し合い成果を出すのは困難です。
そのため、まずはチームメンバーに何が起こっているのかをチーム内で明確化した上で、問題を改善・解決する方法をチームで考えましょう。その際、方向性、整合性、またはコミットメントを強化できるかを一緒に探求し、最も弱い部分に対処するのも有効です。
ステップ2.信頼関係の構築にコミットする
次に、信頼関係を築くことにコミットします。互いに対する信頼はチームの成功にとって重要であり、組織全体の協力的なチーム文化の基盤です。
ステップ1で紹介したチームワークが悪い原因は、信頼と心理的安全性の欠如に関連しています。信頼がなければ、人々は恐怖から行動しなければならなくなります。
信頼関係を構築できれば、人々は自分の利益ではなくチーム全体の利益のために連携・協力に全力を注ぐようになります。結果として、チームは生産的なエネルギー、創造力、スピード、そしてより良い成果を得られるでしょう。
ただし、信頼はトレーニングで身に付けるものではありません。それには、誠実さを示し、行動を変え、境界を越えて協力し、違いを扱う難しい仕事を引き受ける「リーダー」が必要なのです。
ステップ3.チームが守るべき原則を定める
チームを、「構造、政治、人格」よりも、共有の「原則と価値観(責任、相互尊重、誠実さなど)」に基づいてリードします。
ここでのチームリーダーの役割は、チームの価値観を具体的な言動に落とし込み、それらをチームの規範として確立し、チームの原則(基準)を確立することです。
これらはチームの合意事項となり、相互の信頼、尊重、責任、高いパフォーマンスの基礎となります。
チームリーダーが協力を価値あるものと位置づけなければ、メンバーはパフォーマンスを最適化できません。それに対し、チームが原則(基準)を明確化し、信頼と協力の文化にコミットすると、チームのパフォ―マンス最大化の基盤ができます。
ビジネスにおいてチームワークを改善・強化するメリット
ビジネスでチームワークを改善・強化するメリットについて紹介します。エドワード・M・マーシャルの書籍「働き方を変革する:協調的な職場の力」によれば、下記の通り多くの組織的利益があります。
- 組織は内部で協力して外部で競争するようになります
- 意思決定は速く、品質が高く、顧客主導です意思決定は力や人格ではなく、原則に基づいて行われ、より大きな購買力と影響力をもたらします
- サイクル時間は大幅に短縮され、無価値な仕事は削除されます
- 労働力の生産能力が2倍になります
- 戦略的な提携が成功し、信頼を築き、驚くべき結果をもたらします
- 投資利益率は劇的に増加します
- 統制範囲が大幅に拡大します
- 労働力は企業の成功に全責任を負います
- 職場関係が開放され、信頼が築かれることで、対立が減少します
- 恐怖はなくなります — 変化はポジティブな機会として見られます
以上のメリットからも、チームワークの強化に取り組むことは、組織にとっても非常に重要であることが理解できるでしょう。
チームワークを改善・強化して組織に成果をもたらすために
チームワークを改善・強化して組織に成果をもたらすためには、各リーダーの自覚と働きが非常に重要となります。
弊社「株式会社インヴィニオ」は、20年以上積み重ねてきた実績と、CCLを含む世界中のアライアンスパートナーから得た最先端のノウハウを用いて、学びを知識や能力のレベルに留まらせるのではなく「実力」や「業績」へと昇華させることにコミットしています。
「チームワークを改善・強化して、組織の成果向上を実現したい」「最適なチームワークを構築できるリーダーを育成したい」とお考えの場合は、ぜひこちらから気軽にお問い合わせください。