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ウェビナー
DX戦略を捉えなおす-実践事例を元に-
数年前までは名も知られていなかったスタートアップが『ディスラプター』として既存のビジネスモデルを揺るがし、グローバル巨大企業と対等に渡り合うまでになることが珍しくはなくなりました。このような状況を目にして、日本企業もDX、デジタルトランスフォーメーションに力を入れ始めましたが、その成果はどのようなものでしょうか?
多くの企業がDX推進室という「ハコ」やCDO(Chief Digital Officer)という「ポジション」を準備し、コンサルティング会社もこぞってDXを売り込みましたが、DXの目指す「トランスフォーメーション(変革)」を成し遂げた事例は数えるほどしかないというのが実情です。
本ウェビナーでは、DXを含む企業のトランスフォーメーションに関わってきた笠原講師をゲストに迎え、DXをバズワードにしないためにその本質に迫り、最強のDX戦略を立案するための実践的なヒントを得て頂きます。
イントロダクション〜DX戦略の本質を捉え直す
「DX戦略立案書」の著者であるコロンビア大学のデビッド・ロジャース教授はDigital Transformation is not about technology but it is about Strategy & New Way of Thinking.とDXを定義しています。この定義からもわかるように、DX戦略は、ITの効率化とは根本的に異なり、新たな価値提案を行っていくために、考え方そのものをアップデート・アップグレードし、ビジネスモデルと戦略そのものを根本から変えていくことなのです。
DX実現のための“組織能力”開発:見逃されているもう一つのクリティカルな要素
ビジネスモデル・戦略のアップグレードの次に必要なものは『組織能力のトランスフォーメーション』になります。新たな価値を実際に顧客に届けるためには新たな組織の能力とその能力を具体的に発揮する「一連の活動」が必要になるからです。
対談 最強のDX戦略に潜む矛盾と盲点を乗り越える
笠原氏は近年、コンサルティングの内容として、DXという単語を必ずしも使わなくとも、ビジネスモデル変革、あるいはデジタル推進などのプロジェクトが増えていると感じているそうです。笠原氏の考えるDX戦略推進のポイントは”Think big but small start“、まずは成果の出そうなところから着手し、成功例を人為的に作ることで変革の勢いを増していく、そういうアプローチをとる企業では比較的うまくいっていることが多いと言います。しかしながら、成功を収めている企業でさえも『組織能力』の構築・向上まで考えが及んでいるケースは稀であり、まさにそれこそが更なる変革・成長を妨げる罠になることも多いと指摘します。