Leadership Insight

デニソン組織文化診断 コミュニケーションガイド

LEADERSHIP INSIGHT / DENISON | 2021/11/12

なぜにおいて組織文化診断コミュニケーションが重要なのか?

組織文化診断を成功させるためには、社内でのコミュニケーションがカギを握ります。このコミュニケーションは、経営陣に対するコミュニケーションと従業員に対するコミュニケーションの2種類があります。組織文化診断前のコミュニケーションは、主に組織文化診断を行う目的を理解してもらうことを狙いとします。このようにすることで、回答者が組織文化診断に積極的に参加するようになり、回答率の向上につながります。

後のコミュニケーションも同様に重要です。参加者は、自分の意見が大切にされていると感じることで、変革のための取り組みや今後の組織文化診断への参加にも意欲的になってもらえるでしょう。

コミュニケーションのチャネル

組織文化診断のコミュニケーションをメール一本で終わらせてしまうケースは残念ながらまだ多く見られます。メッセージをすべての人に伝えるために、複数のチャネルや複数回のコミュニケーションを必要とします。組織文化診断について伝達する際には、メール、ニュースレター、ブログ記事、ソーシャルメディア、ポスターなど、組織が通常利用しているチャネルを複数、利用することを推奨します。

コミュニケーションのタイムライン

組織文化診断のコミュニケーションのスケジュールは、組織の規模、対象範囲、コミュニケーションの通例などによるので、組織ごとに異なります。組織文化診断前のコミュニケーションは、組織文化診断開始の少なくとも2~3週間前には開始する必要があります。このコミュニケーションの目的は、組織文化診断が実施されることについての発表と、実施する目的を伝えることです。大規模な組織や大規模なプロジェクトの場合は、なるべく早くコミュニケーションを開始する必要がありますが、小規模な組織や小規模なプロジェクトの場合は、より短期間で済ませることも可能です。

組織文化診断を正式に開始する際には、組織文化診断の実施要綱に応じて、組織またはデニソンのいずれかが組織文化診断のリンクを送信します。

組織文化診断後のコミュニケーションは、組織文化診断終了後直ちに行うのがよいでしょう。参加者にはすぐに感謝の意を伝えるとともに、結果を分析してそれに基づいて行動が計画されることを理解してもらわなければなりません。組織文化診断の結果は、参加者とステークホルダーにわかりやすく伝える必要があります。

重要ポイントとFAQ

文化について

  • 組織文化とは何でしょうか?組織の文化とは、その組織が存続し、成功するための方法として、長期にわたって採用してきた信念、価値観、行動様式のことです。
  • なぜ組織文化が重要なのでしょうか?それは、組織文化はパフォーマンスに日々影響を与えているからです。組織文化を管理するためには、戦略や財務、その他の主要な業績評価指標の管理と同じスキルや注意が必要だということを認識している企業が増えてきました。
  • 「リーダーとして忘れてはならないのは、自分が身を置いている組織の文化を認識していなければ、その文化に操られてしまうということです。文化を理解することは誰にとっても必要ですが、リーダーはさらにそれをリードすることが必要不可欠なのです。」-(エドガー・シャインMIT博士の発言より)

デニソンモデル

  • デニソン・モデルは、組織の文化がパフォーマンスにどのように影響するかについての25年以上の研究の成果が反映されたものです。デニソンの研究では、組織文化のスコアと、収益性(ROE、ROA、ROI)、成長性(売上高成長率、市場シェア)、品質、革新性、市場占有率などの重要なパフォーマンス指標との間に、顕著な関連性があることがわかっています。
  • デニソンモデルは、私たちの多くが日々直面している価値観同士の対立について、それらを「どちらか一方」を取るのではなく、「両方」を尊重しようとしています。リサーチによれば、このような価値観の対立をうまく管理している組織は、そうでない組織よりもハイパフォーマンスであることがわかっています。
  • 信念や仮定、そしてそれらに関連する行動が、組織の文化を決定します。組織のパフォーマンスに影響を与える信念や考え方は何かを、デニソンモデルと組織文化診断によって、わかりやすく測定可能な方法で明らかにすることができます。

デニソン組織文化診断

  • この組織文化診断は、組織のメンバーが持つ基本的な信念、価値観、考え方を特定し、さらにそれらを基礎とする慣習や行動を測定するように設計されています。具体的には、組織文化の中で、業績に直接関係する側面に焦点を当てています。デニソン組織文化組織文化診断は、私たちの組織についての4つの重要な質問に答えます。
    ◆方向性:組織の方向性を理解していますか?
    ◆適応性:市場/外部環境に適応していますか?
    ◆自律性:従業員は一体感を持って仕事に取り組んでいますか?
    ◆一貫性:実行力のある価値観、システム、プロセスが整備されていますか?
  • 組織文化診断の所要時間は約15~20分です。
  • 回答は完全に機密扱いとなり、組織全体のプロフィールまたはサブグループの一部としてのみ提示されます。正確な結果を得るためには、アンケートに率直かつ正直に回答していただくことが重要です。デニソンでは、回答数が3件に満たないデータセグメントについては報告しません。

組織文化診断前の社内コミュニケーションのサンプル

社内のステークホルダーへのコミュニケーション

サンプル1

皆様

ご存知のように、私たちは現在、戦略を練り、将来の方向性に向けた優先事項を設定しています。事業戦略を成功させるためには、重要な文化的特性を整備し、実践していかなければなりません。当社の文化の内、戦略の推進役となる部分と、成功の妨げとなる部分が何かをよりよく理解するために、当社では従業員を対象とした組織文化診断を含む、文化に関する調査を実施する予定です。

従業員組織文化診断というと、個人の満足度、士気、エンゲージメントといった伝統的な指標を思い浮かべる人が多いと思います。仕事や雇用主に対する個人のつながりは重要ですが、当社の最終的な成功は、戦略や事業目標を実行する「集団」の組織能力にかかっています。このため、調査を実施する際には、視野を広げて、リーダーや従業員にも当社の文化について判断していただきたいと考えています。その際に重要視するのは、当社の内部慣行、および当社の戦略や目標が市場にどれだけ関連/影響があるかについて、さらに従業員がそれをどの程度明確に理解し、その理解にはどの程度整合性があるかという点です。

このように視野を広げた文化的調査を実施することで、次のような重要な疑問を解消できるようになります。

  • 個人の能力開発計画や活動が、有能な人材の開発に役立っていますか?能力開発のための活動は将来の戦略に基づいていますか?
  • 戦略、目標、優先順位について「共通の」理解を持っていますか?
  • エンパワーメント、能力開発、コア・バリュー、ビジョンなどの重要な予測的要素を含む、従業員によるエンゲージメントのために必要なドライバーが明確になっていますか?
  • お客様のNeeds(必要としているもの)とWants(求めているもの)について「共通の」理解を持っていますか?お客様からのフィードバックを意思決定に活用していますか?
  • 明確な価値観を持ち、その価値観を(単なる願望ではなく)実践していますか?
  • 個人、チーム、組織の各レベルで、より高いレベルのエンパワーメントを可能にする、適切な集団としての基準(WHAT:共有のビジョン、戦略、目標、HOW:共通の価値観、協調、チームワーク)を設定していますか?

この重要な取り組みへのご参加とご支援をお願いいたします。これらの議論の結果は、今後数週間から数ヶ月の間に収集された文化に関するデータとともに、個人の秘密を守りつつ、重要な問題を表面化させられるように匿名の形で皆さんに共有します。

[氏名]

 

ンプル2

皆様

ご存知のように、当社は現在、将来の方向性を決めるための戦略と優先事項の設定に取り組んでいます。これらの戦略を進めていく中で、現在の当社の文化が戦略を促進するものとしてどの程度機能するのか、また成功の障害となりうるものは何かを理解することが重要になります。そのために、私たちは文化に関する調査を実施します。この調査では、従業員を対象とした組織文化診断に加えて、皆さんのようなステークホルダーとの1対1のインタビューも行います。

従業員調査というと、個人の満足度、士気、エンゲージメントといった伝統的な指標を思い浮かべる人が多いと思います。仕事や雇用主に対する個人的なつながりは重要ですが、当社の最終的な成功は、戦略やビジネス目標を実行する「集団」の能力にかかっています。そのため、調査を実施する際には、対象範囲を広げて、リーダーや従業員にも判断を仰ぐことにします。その際に重要視するのは、当社の内部慣行、および当社の戦略や目標が市場にどれだけ関連/影響があるかについて、さらに従業員がそれをどの程度明確に理解し、その理解にはどの程度整合性があるかという点です。

当社が評価する文化的要素は、収益性、成長性、品質、革新性、従業員満足度、顧客満足度などの重要な業績指標に影響を与えることが示されている組織の重要な側面に焦点を当てています。

この重要な取り組みにご参加、ご協力いただけることに感謝いたします。これらの議論の結果は、今後数週間から数ヶ月の間に収集された文化に関するデータとともに、個人の秘密を守りつつ、重要な問題を表面化させられるように匿名の形で皆さんに共有します。このプロセスに関してご質問がありましたら、遠慮なくご連絡ください。

[氏名]

 CEOからマネジメントへのメッセージ

サンプル1

私たちは、〇月〇日から×月×日まで、組織文化診断を実施します。このプロセスは、組織の現在の文化的健全性に関する重要な洞察を与えるとともに、さらに文化を強化していくための指針ともなります。このプロセスにおける皆さんの役割は非常に重要です。私たちは、皆さん全員が参加することを目指しています。なぜなら、会社の将来とビジネス目標の達成は、すべての従業員の積極的な参加にかかっているからです。

組織文化診断の結果は、皆さんが正直に、率直に、忌憚なく回答してくださった場合にのみ、真に価値あるものとなります。何が機能していて、何が前進を妨げているのかを見極めるためには、組織の中で「実際にどのように物事が行われているのか」を皆さんからお聞きする必要があります。率直なフィードバックを得られることにより、企業文化とビジネスの成果を向上させるために、私たちが正しいことに取り組むことができるようになります。またこのプロセスでは、従業員が自由に率直な意見を述べることができるよう、個人の匿名性を保護することが最も重要です。ご回答いただいた内容は、秘密厳守の上、パートナー企業にに直接送られ、集計されます。[会社名]の誰も個々の回答を見ることはありません。この組織文化診断の目的は、個人の回答や意見を検討するのではなく、グループレベルで集計して、組織全体のパターンや傾向を探ることであることを忘れないでください。

ここで重要なことは、この調査が、私をはじめとする会社のすべてのレベルでサポートされており、私たち全員が参加していることを皆さん一人ひとりが理解することです。また、従業員が(組織文化診断と継続的な文化開発プロセスの両方に)参加することが評価され、必要であることもご理解ください。ご質問がありましたら、[担当者]までご連絡ください。

今後のプロセスについて、従業員やチームと話し合ってください。この組織文化診断が近日中に実施されること、そして私たちが皆さんの全面的な参加を期待していることをお伝えください。

今後とも、当社の強化と成功のために、引き続き皆さんのご支援とご尽力をお願いします。

[CEOの氏名]

 

サンプル2

組織文化組織文化診断断は、〇月〇日に開始され、×月×日まで実施されます。この調査は、[会社名]の職場環境について従業員の率直な意見を聞くための最も重要な方法の一つです。組織文化診断参加をぜひ優先していただき、従業員にアンケートに参加することを勧め、組織文化診断に参加するための時間を確保していただくようお願いします。

[日付]に、すべての従業員に組織文化調査に参加するための招待状が送られます。組織文化診断の所要時間は約15~20分です。質問は、私たちの職場環境に直接関係する簡単なものです。すべての回答は機密扱いとなります。

調査結果は、[日付または時間枠]で[対象者]と共有し、発見した重要な問題に対処するための計画を発表する予定です。

リーダーシップの参加率100%を達成するために、皆さんに直接ご協力をお願いしたいと思います。この組織文化診断を成功させるためには、全員が参加し、[会社名]でのワークライフについて率直な意見を収集する必要があります。改めて皆さんのご理解ご協力をよろしくお願い致します。

[CEOの氏名]

CEOから全従業員へのメッセージ

サンプル1

従業員各位

当社の強みを維持し、継続的に改善するための努力の一環として、皆さんには〇月〇日組織文化診断にご参加いただくための招待状をメールでお送りします。この組織文化診断の目的は、当社の組織運営方法についてのご意見をいただくことです。この組織文化診断は、私たちが組織文化の具体的な構成要素を理解し、機会を特定することにつながります。この組織文化診断では、皆さんのご意見を測定することが目的であるため、回答に「正しい」も「間違い」もありません。回答から得られた情報は、当社の将来の計画、つまり社内だけでなく、特にお客様やサプライヤーとの関係を構築するためのビジネス運営のための参考にさせていただきます。

組織文化診断には、できる限り正直にお答えください。ご回答いただいた内容は完全に機密扱いとなり、追跡することはできません。個々の回答を集計してグラフィックプロファイルを作成し、他の組織のデータと比較します。これにより、ハイパフォーマンスな組織文化の実現に向けた組織の進捗状況を測ることができます。

組織文化診断の結果を受け取った後、フィードバックセッションを設け、結果をタイムリーに皆さんに伝えて共有します。そして、重要な項目に迅速に対処するための行動計画を策定します。

皆さんのご協力とご理解のほどよろしくお願いいたします。

[CEO]

 

サンプル2-組織文化診断を再度実施する場合

私たちは、成長と利益目標を実現するためには、「人」が最重要であると考えています。効果的で生産性の高い組織を作るためには、健全で定義された一貫した企業文化を持つことが必要です。このことを念頭に置き、今年も皆さんには組織文化診断への参加をお願いしたいと思います。昨年は多くの方々に回答を頂き、現在の企業文化の強みと改善点について多くのことを学びました。

この組織文化診断は、皆さんの意見や認識を測定するものですので、回答に「正しい」や「間違っている」ということはありません。何が機能していて、何が前進の妨げになっているのかを判断するために、参加者の皆さんには率直な回答をお願いしています。

なぜなら、私達の将来とビジネス目標の達成は、すべての皆さんの積極的な参加にかかっているからです。率直なフィードバックを得られることにより、企業文化とビジネスの成果を向上させるために、私たちが正しいことに取り組むことができるようになります。機密保持のため、本組織文化診断は外部のパートナー企業によって実施されます。すべての回答は、パートナー企業に直接送られ、我が社の誰も個々のアンケート回答にアクセスすることはありません。

組織文化診断は〇月〇日に開始し、×月×日まで実施します。回答には15~20分程度お時間をいただきます。当社のさらなる強化と成功に向けて、引き続きご支援とご協力をお願いいたします。

[CEO]

全社員向けのコーポレートメッセージ

サンプル1

当社の強みを維持し、継続的に改善するための取り組みの一環として、組織文化診断にご参加いただくための招待メールを皆さんにお送りします。この組織文化診断の目的は、当社の組織運営方法についてのご意見をいただくことです。この組織文化診断は、私たちが組織文化の具体的な構成要素を理解し、機会を特定することにつながります。この組織文化診断では、皆さんのご意見を測定することが目的であるため、回答に「正しい」も「間違い」もありません。これらの情報は、ビジネスの管理方針や、社内だけでなくお客様やサプライヤーとの関係を構築する方法など、将来の計画を立てる際の参考にさせていただきます。組織文化診断には、できるだけ正直にお答えください。ご回答いただいた内容は完全に機密扱いとなり、追跡することはできません。個々の回答を集計してグラフィックプロファイルを作成し、他の組織のデータと比較します。これにより、ハイパフォーマンスなビジネス文化の実現に向けた組織の進捗状況を測ることができます。組織文化診断の結果は、〇月〇日の週に通知されます。この結果を踏まえ、主要な問題に対処するための具体的で目標を定めた行動計画を、遅くとも×月×日までに策定できるように取り組みます。組織文化診断についてご質問がある場合は、[連絡先名]の[連絡先メールアドレス]までお気軽にお問い合わせください。

皆さんのご協力とご理解のほどよろしくお願いいたします。

デニソン組織文化診断の標準的な招待メールおよびリマインダー

組織文化診断への招待メール

タイトル: 組織文化診断について

従業員各位

組織文化診断は、組織のメンバーが持つ基本的な信念、価値観、考え方、さらにそれらが基礎となって生じる慣習と行動を測定できるように設計されています。この組織文化診断では、業績に直接関係する組織文化の構成要素に焦点を当てています。以下は、オンライン組織文化診断のリンクです。

組織文化診断の所要時間は約15~20分です。正確な結果を得るためには、組織文化診断に率直かつ正直に答えていただくことが重要です。ご回答いただいた内容は完全に機密扱いとなり、組織全体またはサブグループのプロフィールの一部としてのみ紹介されます。

組織文化診断に参加するには、以下のリンクをクリックしてください(または、リンク全体をコピーしてインターネットブラウザに貼り付けてください)。このリンクを他の人と共有しないようにご注意ください。回答は[日付]までに完了していただき、このメールは組織文化診断が完全に完了するまで保管しておいてください。組織文化診断に再度アクセスする際には、組織文化診断のリンクが必要です。参加される際には、詳しい説明やオンラインヘルプをご利用いただけます。

皆様からのご意見は大変重要ですので、皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。

組織文化診断のリンク:     {サーベイリンク} 
サポート:                                     

組織文化診断のリマインダー

件名:組織文化診断への回答のお願い

従業員各位デニソン組織文化組織文化診断のリマインダーをお送りします。下記のリンクをクリックして、組織文化診断にご協力ください。すでに組織文化診断にご協力いただいた方は、このお知らせを無視していただいて結構です。組織文化診断は、組織のメンバーが持つ基本的な信念、価値観、考え方、さらにそれらが基礎となって生じる慣習と行動を測定できるように設計されています。この組織文化診断では、業績に直接関係する組織文化の構成要素に焦点を当てています。以下は、オンライン組織文化診断のリンクです。組織文化診断の所要時間は約15〜20分です。正確な結果を得るためには、組織文化診断に率直かつ正直に答えていただくことが重要です。ご回答いただいた内容は完全に機密扱いとなり、組織全体またはサブグループのプロフィールの一部としてのみ紹介されます。組織文化診断に参加するには、以下のリンクをクリックしてください(または、リンク全体をコピーしてインターネットブラウザに貼り付けてください)。このリンクを他の人と共有しないようにご注意ください。回答は[日付]までに完了していただき、このメールは組織文化診断が完全に完了するまで保管しておいてください。組織文化診断に再度アクセスする際には、組織文化診断のリンクが必要です。参加される際には、詳しい説明やオンラインヘルプをご利用いただけます。皆様からのご意見は大変重要ですので、皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。組織文化診断のリンク:{サーベイリンク
サポート:       

組織文化診断後の社内コミュニケーションサンプル

例その1

先日から皆さんにご協力頂いている組織文化診断が完了しました。約[参加者数]の従業員が[月]から組織文化診断に参加してくださったことに感謝します。この調査は、組織のメンバーが持っている基本的な信念、価値観、考え方を特定し、さらにそれらを基礎として生じた慣習や行動を測定することを目的としていることはご存じのとおりです。今回の結果では、「〇〇〇〇」と「××××」の分野で改善の余地があることがわかりました。これらの分野を改善するための具体的な行動について、皆さんからさらなるご意見を得るよう努め、今後の調査でこれをモニターしていきます。

3つ目の改善点は、「◇◇◇◇」です。これは、当社のミッションや戦略的目標について、全員が明確に理解できていないことを示しています。これを受けて、私たちはチームミーティングを開催し、ミッション・ステートメントについて議論し、皆さんの理解を新たにする予定です。また、毎月のコミュニケーションミーティングでは、当社の文化、優先事項、戦略的目標を議題に盛り込み、皆さんの意見や参加を募ります。

高い評価を得たのは、「〇〇」と「〇〇」の分野で、これは当社の適応力を示しています。つまり、別の部署の人がどのような仕事をしているのかを皆さんが把握できているということです。また、「××」に関しては、「××」のスコアが高く、物事の正しいやり方と間違ったやり方について明確な合意があることを示しています。

組織文化の進捗状況を把握するために、今年の年末に全従業員に再度組織文化診断の実施を依頼する予定です。

毎年、継続的に進捗状況を確認していきますので、引き続きご協力をお願いいたします。ご協力いただいた皆様に、改めて感謝申し上げます。

[氏名] [役職] [会社名]

 

例その2

件名:デニソン組織文化組織文化診断の結果について

数週間前、多くの方が組織文化診断に参加してくださいました。私たちは[〇〇パーセント]の回答率を達成しました。私たちのような規模の組織では、回答率が[××パーセント]に達するのがやっとというところが多いので、今回の参加率は皆さんの貢献を反映した素晴らしい結果だと思います。ここでは、診断の主な結果と、そこから得られた教訓をお伝えしたいと思います。全体的に見て、私達の組織文化は、特に最近の合併の動きを考慮すると、驚くほど健全でバランスが取れているといえます。しかし、異なる組織間での健全なコラボレーション、意思決定のためのチーム内での十分なインプット、意思決定の背景にある「なぜ」という疑問に対する包括的な説明(特に顧客に関する点について)という3つの点において、私たちの持つ強みが課題に直面していることがわかりました。

以下に、より詳細な調査結果と今後の課題を示します。

  • 強固なコア・バリューがあり、物事をどのように行うべきかについての合意の基盤をなしているが、異なる組織の境界を越えて働くことが苦手である。
  • 学習が重視され、情報が組織全体に行き渡っているが、学んだことを新たな改善策につなげるのに苦労している。
  • 短期的な目標の理解は浸透しているが、長期的なビジョンや戦略との整合性が見られない。
  • スキル上達のための投資がなされ、向上が見られるが、何かが原因で有効に活用できていない。
  • 顧客への理解はあると考えられているが、意思決定においては考慮されないことが多い。

今後数週間のうちに、皆さんのリーダーは各チームの結果を受け取ることになります。その際、リーダーが結果を皆さんと共有しますので、何を改善すべきか、どのように変化させるべきかについて、改めて皆さんのご意見をお願いします。今回の調査にご協力いただき感謝申し上げます。[会社名]を最高の会社にするための継続的な取り組みに向けて、今後とも貴重なご意見をお願いいたします。

[氏名] [肩書] [会社名]