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新任管理職の悩みを解消|プロが導き出した優れたリーダーの6原則
目次
新任管理職は多くの悩みを抱えがちです。その要因は、目標達成に向けた計画策定と実行に対するプレッシャー、上司や部下との関係、突如として生じるトラブルなど多岐にわたります。
優れたリーダーの多くは、豊富な経験を基に上記のような課題を的確に判断・対処していきますが、経験の浅い新任管理職ではそうもいきません。
そこで有効なのが、優れたリーダーになるための原則です。リーダー育成の世界的権威であるCCL社(Center for Creative Leadership)は、数十年にわたる綿密なリサーチおよび数多くの支援実績を基に、優れたリーダーに共通する「6つの原則」を導き出しました。
新任管理職であってもこの6原則を理解していれば、経験豊富なリーダーと近い判断・対処を行えるようになるでしょう。
本記事では、新任管理職の悩みを解消すべく、リーダー育成のプロであるCCL社が定義した優れたリーダーになるための6原則を紹介します。ベテラン管理職の場合は、各原則を意識したリーダーシップを取れているかを振り返ってみることをおすすめします。
優れたリーダーの6原則:新任管理職向け
新任管理職が理解すべき「優れたリーダーの6原則」は以下の通りです。
原則1.新たな考え方や知識の習得を楽しむ
一例として、優れたリーダーになるためには「自身の貢献度が高いこと」から「自他の貢献度を高めること」へ考え方を転換する必要があります。
CCLの調査によると、優れたリーダーは一般社員のマインドセットから抜け出せない人よりも、上記のような新たな考え方や知識を積極的に学び、取り入れていることがわかりました。このようなリーダーは、単に報酬や評価、周囲からの評価を得るためだけでなく、学ぶこと自体を楽しんでいます。
原則2.チームマネジメントスキルを身につける
優れたリーダーは、チームマネジメントに関するスキルセットに取り組んでいます。以下は、チームマネジメントに求められるスキルの具体例です。
- 相手が何を望んでいるかを踏まえたコミュニケーションの実践
- 周囲を上手く巻き込みながらの業務推進
- 自らの決定に対する支持の獲得
- チームの構築と指導
- チャレンジングな仕事の委託と継続的なフィードバックを通じた部下の能力開発
またCCLの調査によると、技術的な専門知識だけに頼っているリーダーは、新しい役割での成功が少ないと評価されていることが明らかとなりました。
原則3.仕事中は「友人」から「上司」にシフトする
優れたリーダーは、これまで同じ立場で働いていた元同僚や友人からの見方が変わることを理解しています。新しい役割を受け入れ、直属の部下に明確な期待を抱かせます。
また、チームの全員に公平に接することで、職場で賞賛されるリーダーになれます。新任管理職は、気の合わない部下も含めて、すべての部下と強い信頼関係を築くことが重要です。役割と責任を明確にし、各メンバーの進捗状況を把握することで、チームの結束力を高めることができます。
反対に成果を挙げられないリーダーは、仕事においてこれまでの「友人関係」から「上司・部下関係」への切り替えがうまくいきません。
優れたリーダーとして、個人的な人間関係よりもチームとしての関係性を重視するように意識しましょう。
原則4.部下に仕事を任せる|全てを抱え込まない
生産性の高いリーダーは、仕事を任せることでチーム全体としての能率と成果を最大化できます。チームメンバーの目標を設定し、肯定的・否定的なフィードバックを与えることで、チームメンバーの成長を促します。
全てを抱えこんでしまう上司は、権限委譲をしないことで「チームを信頼していない」というメッセージを伝えてしまうのです。チームは停滞し、生産性は低下し、会社はダメージを受けます。
こうしたリスクを回避するためにも、委任することでチームへの信頼を示すことになるのです。
原則5.組織の全体像を把握する
新任管理職は、会社の政治的な側面に関して、「アウトサイダー」から「インサイダー」への突然の視点変更に直面します。社内政治をリーダーシップという大きな構図の必要な部分として受け入れることで、生産性が向上します。
新任管理職にとって、同僚や利害関係者の考え、行動、ニーズなど、周囲の人々に関する情報を収集することは非常に重要です。行動を観察し、どのような状況でも何が適切かを判断する必要があります。
また、自分の周囲にとどまらず、組織内の多様な人々から新しい情報を得ることも欠かせません。広い視野を持つことがカギとなるのです。
原則6.個人的な関心や損得ではなく『正しいこと』に目を向ける
リーダーには、組織にとって何が正しいか、何が最善かを考えて行動する責任があります。優れたリーダーは、個人的な関心の有無や損得に基づく行動ではなく、自分の行動がチームや組織、関係者全員にどのような影響を与えるかを重視した誠実な行動が求められるのです。
「誠実さ」を身につけることは、リーダーにとって不可欠であり、時間と練習を要します。
リーダーは、特に困難な状況において、道徳規範に基づく意思決定を行うよう努力すべきです。人間関係や時間的なプレッシャー、金銭的な理由で、あるべき判断から逸脱しないようにすることが重要です。
誠実さを重視するリーダーは、チーム内で強固な信頼関係を築き、キャリアや新しい役割で成功する可能性が高くなります。そしてこれは、職場の誰もが賞賛するリーダーになるためには、特に重要といえるでしょう。
新任管理職を優れたリーダーを育成するために
リーダー育成の世界的権威であるCCL社が定義した「優れたリーダーになるための6原則」を紹介しました。新任管理職であっても紹介した6原則を理解していれば、経験豊富なリーダーと近い判断・対処を行えるようになるでしょう。
また、組織としては新任管理職を優れたリーダーとして育成することを求められます。
弊社「株式会社インヴィニオ」では、20年以上積み重ねてきた実績と、CCLを含む世界中のアライアンスパートナーから得た最先端のノウハウを用いて、学びを知識や能力のレベルに留まらせるのではなく「実力」へと昇華させることにコミットしています。
リーダーの育成だけでなく事業上の成果として表れるように、個人や組織が保有する「成果を生み出す能力」を引き上げ、引き出し、顕在化できるのが強みです。
新任管理職を組織の将来を担える優れたリーダーに育てたいとお考えの場合は、ぜひこちらから気軽にお問い合わせください。