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レジリエンスを高める8つのステップ|リーダーに必須のビジネススキル
目次
レジリエンスを高めるためには8つのステップが重要です。そもそもレジリエンスとは、逆境を跳ね返す力を指します。
とくにビジネスの場においては、逆境やイレギュラーはつきものです。さらにリーダーとしての役割を担えば、さらにレジリエンスが求められる場面は多くなります。
ただ一方で、「リーダーとして必須のレジリエンスを、具体的にどう身につければ良いか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、レジリエンスを高める8つのステップを紹介します。この8ステップは、リーダー育成および企業の人材育成の権威であるCCL(Center for Creative Leadership)が40年にわたる綿密なリサーチに基づいて定義したものですので、ぜひ自身やメンバーのレジリエンス向上にお役立てください。
レジリエンスとは
レジリエンスとは、逆境を跳ね返す力のことです。ビジネスとプライベート両方の場において、変化や苦難から立ち直る能力を意味します。
もともとレジリエンス(resilience)は、回復力・しなやかさを意味しますが、上記のようにスキルを示す言葉として用いられるケースが多くなっています。
レジリエンスを高める必要性
レジリエンスを高める必要があります。とくにリーダーの立場にある場合は、職場の同僚にレジリエンスを示すことは欠かせません。
困難な状況下では、部下やメンバーはあなたが前向きに新しい機会を探していることを期待するとともに、リーダーとしての精神的な強さと勇気を求めています。彼らがあなたに求めるのは、方向性を示して道を照らすことです。
レジリエンスに基づくリーダーシップを実践すれば、ポジティブな見通しを示せるようになります。その結果、周囲が共通のビジョンにコミットするために必要な精神力や、不安や挫折を乗り越えて前進する勇気を持てるようになるのです。
コロナ禍のような未曾有の事態においては、強い不安やストレスを感じるかもしれません。ただ、乗り越えて成功するための方法は存在します。困難や逆境に対抗すべく自らの考えや行動を修正することで、ものの見方や習慣、対応の方法を変えていくのです。そうすれば、自身の視野が広がりポジティブな見通しを立てやすくなり、メンバーの適応力を高めることができます。
レジリエンスを高める8つのステップ
レジリエンスを高める8つのステップを紹介します。これらはCCL(Center for Creative Leadership)の調査研究に基づいて導き出されたものです。
1.公私でのネットワーク拡大
ビジネス・プライベート上を問わず幅広いネットワークを創り、広げていきましょう。人と人との関係は、目標を達成したり、困難に対応したり、展望を得たりするために欠かせません。強力なサポートを得られる基盤となるのです。ビジネス上のチームにとっても人間関係が重要であることにも留意しましょう。
2.人との交流のルーチン化
人と交流する時間を意識的に確保しましょう。ビジネス上の会議や打合せ以外での人との交流は重要であり、たとえ短時間であっても、毎日のルーチンにすべきです。
3.定期的な運動
定期的な運動は、血圧やコレステロールを下げるだけでなく、ストレスに対する耐性と回復力を高めることが明らかにされています。 適度な運動がリーダーシップに有効な影響を与えることも示されています。
参照先:A Leader’s Best Bet: Exercise – Center for Creative Leadership (ccl.org) ※英語記事
4.睡眠時間の確保
毎晩7〜8時間の睡眠を確保することで、レジリエンスの高いリーダーシップが強化されることが科学的に証明されています。
参照先:8 Leadership Practices to Optimize Sleep and Productivity | CCL ※英語記事
5.マインドフルネスの活用
成功したときも、苦難に直面しているときも、マインドフルネスのための時間を取りましょう。マインドフルネスを実践することで、学習、新しい視点、自己認識を促進し、レジリエンスを高めることができます。
参照先:Mindful Leadership: A Simple Way to Lead Better | CCL ※英語記事
6.新たな視点の受容
新しい視点を受け入れ、理解することで、「変化の時代」に対応できるようにしましょう。昔ながらの行動やスキルに慣れているからといって固執しないことが大切です。特にその行動やスキルが機能しにくくなったと感じる場合には、こだわりを捨てましょう。偉大なリーダーは偉大な学習者でもあることを忘れないでください。
参照先:Great Leaders Are Great Learners: How to Develop Learning-Agile High Potentials – CCL ※英語記事
7.ポジティブな感情のセイバリング
セイバリング(savoring)とは、回想して深く味わうことです。ポジティブな気分・経験・感情を意図的にセイバリングすることで、その効果を高め、持続させましょう。
脳科学の研究によると、脳にはネガティブなバイアスがかかっています。そのため、レジリエンスを発揮したければ、意図的にポジティブな感情を持つ必要があります。セイバリングで最大限ポジティブになる方法も明らかにされています。
参照先:How to Maximize Joy & Savor the Holidays | CCL ※英語記事
8.感謝の気持ちを意図的にもつ
一日の中で小さなことに意識を向け、感謝する時間を持ちましょう。意図的に感謝の気持ちを持つようにすればするほど、自ずと感謝の気持ちが湧くようになります。 感謝することで、より良いリーダーになれることも証明されています。
参照先:Gratitude at Work: Why Is Gratitude in Leadership Important? | CCL ※英語記事
レジリエンスの高い人材を育成するために
レジリエンスを高める8ステップを実践すれば、職場のリーダーとして、将来に備えた個人として、より幸せで成功した人物になれるでしょう。組織としても、レジリエンスの高いリーダーを育成することは、困難や逆境のなかでも安定した成果を挙げる部署やチームの確立には不可欠といえます。
ただ一方で、レジリエンスをはじめリーダー育成に必要なノウハウや体制を十分にもっている企業は、決して多く無いのが実状です。
弊社「株式会社インヴィニオ」では、20年以上積み重ねてきた確かな実績と、CCLを含む世界中のアライアンスパートナーから得た最先端のノウハウを用いて、学びを知識や能力のレベルに留まらせるのではなく「実力」へと昇華させることにコミットしています。
リーダーの「育成」だけでなく事業上の成果として表れるように、個人や組織が保有する「成果を生み出す能力」を引き上げ、引き出し、顕在化できるのが強みです。
いかなる逆境に負けず成果を挙げ続けるレジリエンスの高いリーダーを育成したいとお考えの場合は、ぜひこちらからお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人:インヴィニオ編集