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セルフプロモーションとは?職場での重要性と例をプロが解説

LEADERSHIP INSIGHT / CCL | 2021/09/10

セルフプロモーションとは、自らの能力や才能、強み、成果などを周囲に対して適切にアピールし、伝えることです。

「セルフプロモーション」と聞いた時に、あなたはどのように感じるでしょうか?

セルフプロモーションは、社内政治と同様に本来はポジティブな活用ができるにも関わらず、ネガティブな印象を持たれがちな要素のひとつです。

ただし、例え職場において優れたリーダーの一人であっても、仕事内容が素晴らしくても、セルフプロモーションを意識的に行わないばかりに、周囲から正当な評価を受けていないケースは少なくありません。

社内で正当な評価や周囲からの信頼を獲得し、更なる成長や挑戦の機会を得るためには、セルフプロモーションは不可欠です。

そこで今回は、セルフプロモーションを職場で行う重要性や、セルフプロモーションの例と実行に向けたヒントなどを解説します。

なお本内容は、リーダー育成分野の権威かつ専門機関であるCCL(Center for Creative Leadership)が40年にわたる綿密なリサーチに基づき解明したポイントのため、ぜひ参考にしてください。

 

セルフプロモーションとは

セルフプロモーションとは、自らの能力や才能、強み、成果などを周囲に対して適切にアピールし、伝えることです。

セルフプロモーションを上手く行えている場合は、自慢や媚びているとはみなされずに、「効果的なコミュニケーション、ネットワーキング、情報共有」を実行しているとして解釈されます。これらはすべて、リーダーが持つべき非常に有効かつ尊敬されるスキルです。

なおセルフプロモーションを上手く行うコツは、一言でいえば「言行一致」です。

セルフプロモーションを職場で行う重要性

セルフプロモーションの重要性は増しています。

1.「能ある鷹は爪を隠す」は通じない

あらゆる変化が激しい現代において、組織は専門分化し、様々なテクノロジーが働き方を変え、誰もが忙しくしています。このような状況下では、個人の能力や1チームの成果は、周囲の変化や多忙さから見落とされる可能性があります。

2.成功には多くの人との関わりが不可欠

上司があなたのスキルや成果のすべてを知ることは非常に困難です。リモートワークの推進なども相まって、じっくりと話し込める対面時間はさらに限られています。

また、上司だけに情報を共有し指示を仰いでいれば良かった時代は既に終わりを向かています。これからはダイバーシティの高い組織環境で積極的に自己開示し、自らがどのような価値を提供できるのか、周囲からどのようなサポートを得たいのかを発信しなければなりません。

3.組織とのつながりを維持するために

社内外の人とつながり、自分や自らのチームがどのような役割を果たし、どのような成果を挙げているのかを見える化、即ちセルフプロモーションする必要があります。セルフプロモーションを行わず価値を示せていなければ、業績悪化の際に目を付けられるのは自分たちなのです。

セルフプロモーションの「5つの誤解」

セルフプロモーションにおける「5つの誤解」を把握し、その落とし穴にはまらないようににする必要があります。「5つの誤解」は、リーダーとしての自覚をもつために欠かせない4大要素のひとつ「リーダーシップ ブランド」を構築する阻害要因にもなるため、ここでしっかりと誤解を解消しておきましょう。

なお「リーダーシップブランド」についての詳細はこちらの記事をご覧ください。
リーダー育成|自覚を高める4大ポイントを人材開発のプロがついに特定

誤解1.セルフプロモーションをしなくても 成果はそれ自体が物語るはずだ

あなたが高い成果を出した場合、その成果が自然と組織内で語り草になり、伝え広まることを期待するかもしれません。しかし、実際は良い成果は気づかれることなく消えていくのです。

「なぜその成果が重要なのか、どのように役立つのか、組織全体にどのように貢献できるのか」を周囲に知らせる責任を負っていると考えましょう。

誤解2. 私の上司は忙しすぎて、私の話に聞く耳を持たない

部門で何が起こっているのかを知ることは上司の仕事であり、上司に情報を提供し続けることはあなたの重要な仕事です。

「何がうまくいっているのか、どこで苦労しているのか、成功するために何が必要なのか」を上司に伝えてください。自らの業績と必要とするサポートについての連絡と相談は、あなたの評価アップや能力アップにつながることを忘れないでください。

誤解3. チームプレーヤーは手柄にならない

自分自身を含めて、チームの誰がどんな価値を提供しているかの見える化はチーム全体に利益をもたらします。

リーダーの立場であるならば、成果とその成果を挙げたメンバーの能力を伝達することに熟練している必要があります。こうしたコミュニケーションの努力を続けることで、あなた自身の能力にスポットライトが当てられる時が訪れます。

誤解4. 自慢したくない

考え方を変えてみましょう。自分自身の能力をしっかりと周囲に伝えることで、他のプロジェクトやタスクフォースに取り組んでいる人を助けられる可能性があります。自分であれば「どのようにサポートできるか、どんな貢献ができるのか」など、アウトプットで示せばネガティブな印象を与えることはありません。

誤解5. セルフプロモーションをすることに抵抗がある

理由は様々ですが、自分自身の成果や能力について売り込むことを苦手とする人もいます。
しかし変化の時代にあって、自分は何者で何ができるのかを表明することはリーダーとして必要不可欠なスキルになっています。自分自身の能力や成果を周囲に認識してもらえる有効な方法を探索し確立しておくことは、今後は避けて通れないものなのです。

セルフプロモーションの例と実行に向けたヒント

セルフプロモーションの重要性は分かったが、やはりまだ抵抗がある。そんな方は次の例や実行に向けたヒントを参考にしてください。

会議で積極的に発言する

会議で発言し、成功とその貢献度合いについて明確に述べ、上司や仲間とのコミュニケーションを改善し、目に見える役割を買って出てみるのです。まずは「自分がここにいる」ことを見落とされないようにしましょう。

自分らしさも大切にする

効果的なセルフプロモーションは、自分自身を捨てることではありません。完璧なリーダーであろうとして取り繕うよりも、たとえ不完全であろうとも「自分らしさ」を失っていない方が周囲に受け入れられるでしょう。セルフプロモーションは大事ですが、自分らしさを失わない事、それは更に大事なことなのです。

根拠のあるセルフプロモーションをしよう

セルフプロモーションをしたとしても、それが的外れであった場合は単なる誇大妄想の持ち主として認識されかねません。自分はどのような強みを持っているのかの自己認識(self-awareness)が重要です。

何をアピールするかを明確にする

何を打ち出すのかをはっきりさせましょう。何を知ってほしいのか、どのような成果を認めてほしいのか、それを支える実際の成果物、スキル、経験、または知識を整理して、打ち出すものを決めていきます。

自分自身の「細部へのこだわり」を知ってほしいのであれば、それを証明するような数値、細部の検討事例、細部への洞察によるリスクを洗い出した実績などを前面に出します。

正直でオープンに

セルフプロモーションとは、虚偽の情報や誇張された情報を述べることではありません。成果や取り組んだ事実について率直に示すことです。

良い面と悪い面をバランスよく取り上げる

定期的な話し合いや定例会議では、成功やうまく行っていることを積極的に取り上げましょう。ただし課題と問題箇所については、現実的に考えなくてはなりません。

要約してアピールする

成功は要約して伝えてください。周囲は忙しくて全てを聞くことができません。

自律的・積極的にチャンスを追う

能力を発揮し、輝ける瞬間は待っていれば振ってくるものではありません。自分自身でチャンスを取りに行きましょう。

情報を抱え込まない

情報は抱え込まず共有しましょう。共有すればするほど、情報はより厚みを増していきます。

ネットワークを拡げる

あなたの取組みに直接的に関わる人だけではなく、間接的に関わる人も巻き込みましょう。例えば、他方面から会議に招待して、新鮮な視点から検討することをサポートしてもらいます。経験豊富な人や年配の人からの洞察や意見を求めてみましょう。そうすれば、その人に結果を知らせ続ける正当な理由ができることになります。

チームを宣伝する

チームの成果を紹介することは、チームメンバーが持つ能力や貢献を見える化し、ネットワークを拡張し、関係を構築するための最も有効な方法です。チームが果たした役割を明確にし、高い業績を挙げたメンバーを賞賛しましょう。

手柄を横取りしない

決してメンバーの手柄を自分の手柄のように宣伝してはいけません。リーダーは他者を尊重し、その成果を周囲に知らしめることが重要なミッションなのです。

スポットライトが当たる場所に足を踏み入れる

やりがいのある業務、周囲から注目されるプロジェクトに積極的に参画しましょう。

アピールする努力を惜しまない

あなたが周囲に知ってもらうことの努力をしないまま、周囲の人が自然に皆さんの成果に気付くことを期待しないでください。事業部長や執行役員、社長といった組織内の意思決定者があなたの成果を自然と知るとは限りません。高い成果を出しているならば、自分とチームを売り込んで自慢すべきなのです。

セルフプロモーションを行える人材を育てるためには

セルフプロモーションは、自分や自らのチームに対する評価を高めるだけではありません。
周囲にどのように貢献できるか、組織においていかに役割を果たしているか、さらに成果を挙げるためにどんなサポートが必要かなどを示すためにも必要なスキルです。特にリーダーを担う立場には欠かせません。

弊社「株式会社インヴィニオ」は、学びを知識や能力のレベルに留まらせるのではなく「実力」へと昇華させることにコミットしています。事業上の成果として表れるように、人や組織が保有する「成果を生み出す能力」を引き上げ、引き出し、顕在化させることを重視しています。

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この記事を書いた人:インヴィニオ編集部