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デニソンのベンチマークがもたらす競争力向上と業績アップ、リーダーの成長
目次
競争力向上・業績アップ・リーダーの成長は、どの企業も優先して取り組んでいるテーマではないでしょうか。
こうした重要テーマの実現に向けた具体的な指針を「1人当たりわずか15分程の回答」で得られるのが、「デニソン組織文化診断」「デニソンリーダーシップ開発360」などデニソンコンサルティングが手掛ける診断手法です。
今回は、コカコーラやNASAといった世界的企業の組織パフォーマンス向上を支援してきた米国企業「デニソンコンサルティング」が提供する各ベンチマークが自社に何をもたらしてくれるか等について紹介します。
デニソンのベンチマークから得られること
デニソンのベンチマークから主に得られることを2つ紹介します。
なお、そもそもベンチマークとは、組織、業界、またはプロセスのパフォーマンスを評価するために使用される基準または比較のポイントです。ベンチマークは、組織が自らのパフォーマンスを評価し、改善が必要な点を明確にするのに役立ちます。
競争力向上と業績アップ
「デニソン組織文化診断」によって提供されるベンチマークは、自社と競合他社におけるスコアの違いを示します。その上で、競争力を高めるためには、自社の組織文化のうちどの点を改善すべきかを示してくれます。
またベンチマークは、時系列で見た自社における競争力の傾向を把握するのにも活用できます。ベンチマークの変化を分析することで、企業は同業他社に比べて進歩している部分と、より努力すべき部分を特定することができるのです。
デニソン組織文化診断およびデニソンベンチマークを理解するには、以下の動画が分かりやすいので、ぜひご覧ください。
Creating a high performance organizational culture – YouTube
リーダーの成長
「デニソンリーダーシップ開発360」によって提供されるベンチマークは、リーダーを組織文化に結びつけながら、世界中にいる他のリーダーと比較します。
リーダーは、「自己評価・同僚からの評価・直属の部下からの評価・上司からの評価」のパーセンタイルスコアを受け取り、同じ種類の評価に対してベンチマーキングされます。
これによりリーダーは、複数人による多くの視点から、自らの成長をさまざまな洞察とともに理解できるのです。
パーセンタイルスコアとは
パーセンタイルスコアとは、他の企業と比べて自社はどのくらいのスコアかを示した数値です。デニソン組織文化診断を実施すると、下記のように集計結果が円グラフレポートとして報告されます。
例えば上記の通り、適応性の「カスタマーフォーカス」というインデックスにおいてパーセンタイルスコアが「57」だった場合、データベース上の57%の組織が自社よりも低いスコアを出したことを意味しています。
パーセンタイルスコアと好感度データの違い
パーセンタイルスコアと好感度データは、どちらも組織文化を評価するために使用できる指標ですが、計算方法と提供される情報が異なります。
まずパーセンタイルスコアは、組織の平均スコアと同業他社のベンチマークを比較して算出され、組織文化の競争力を評価するために用いられます。先述の通りパーセンタイルスコアは、当該組織よりも低いスコアを獲得した組織の割合を表しています。例えば、ある組織のベンチマークされたパーセンタイルスコアが75であれば、その組織はベンチマークに含まれる組織の75%よりも良いパフォーマンスを示したことを意味します。
一方で好感度データは、特定の質問や文章に対して好意的な回答の割合を測ることで算出されます。例えば、アンケート調査である質問(5段階評価で4または5)に対して60%の回答者が肯定的な回答をした場合、好感度の数値は60%になります。
したがってこの2つの尺度の主な違いは「パーセンタイルスコアが他社との違いを示すのに対して、好感度データは組織文化に対する社内評価を示す」という点です。
つまり、パーセンタイルスコアは「競合他社や他社のリーダーとの差や違い」、好感度データは「自社内の取り組みや声明などに対する社員の満足度、同意度、承認度」を理解するのに役立ちます。
複合ベンチマークとは
複合ベンチマークとは、同じグループ内(同じ業界や地域など)における複数社のベンチマークスコアの組み合わせのことです。そのグループ特有の傾向が表れます。
例えば、小売業界内の複合ベンチマークを作りたい場合、複数の小売業者のスコアを組み合わせて「業界の総合スコア」を作成します。さらに、その総合スコアを平均化すれば、自社が属する業界内ではどのレベルに位置するか・強み弱みは何か等が明らかとなります。
また、この複合ベンチマークは、競争優位に立てるポイントを特定したい場合にも有効です。
もちろん、産業・副産業、国・地域、所有形態に応じた複合ベンチマークなど、カスタマイズした複合ベンチマークの作成も対応可能です。
常に最新のベンチマークを使うべき理由
常に最新のベンチマークを使用することで、自社の組織文化やパフォーマンスを現在の業界標準やベストプラクティスと比較することができます。これにより、自社の強みや弱み、改善・強化すべき点などを特定し、競争力を向上するための戦略的な意思決定や調整を行えるようになります。
さらに、最新のベンチマークは、現在のトレンドや同業他社の変化に関する貴重な洞察を提供し、自社の環境変化への適応・対応を可能にします。最新の情報を得ることで、組織文化やパフォーマンスが現在のビジネス環境に適合しているかを確認し、競争力を高めることができるのです。反対に古いベンチマークを使っていると、業界から取り残されてしまいかねません。
なお、結果を前年比で比較する場合、生データ、好感度データ、パーセンタイルスコアの違いを考慮することが重要です。
毎年のパーセンタイルスコア(各調査の年に関連するベンチマークを使用して計算)は、組織文化の競争力の経年変化を示します。毎年の平均スコアと好感度スコアは、自社内の変化や成長を示します。
したがって、長期的な組織文化の変革を行う上では、自社の変化や成長の把握だけでなく、同業他社との比較が欠かせないのです。
自社の持続的な成長を実現するために不可欠なベンチマーク
デニソンが提供するベンチマークは、自社の持続的な成長を実現するために重要な役割を果たします。
簡単にまとめると、デニソンベンチマークは自社の競争力向上・業績アップ・リーダーおよび従業員の成長に「何が必要か」を示し続けてくれます。外部環境や競合他社も変化するため、継続的に測定・分析することも重要です。
また弊社インヴィニオは、デニソンコンサルティングの日本パートナーとして国内企業向けに「デニソン組織文化診断」を提供・実施しています。実績に裏づけられた組織文化診断を用いることで、把握や分析のレベルに留まらせるのではなく「実績向上」にコミットします。
「ベンチマークの重要性は理解できたが具体的にどう実施すれば良いのか」とお考えの場合は、以下から気軽にお問い合わせください。もちろん「そもそも組織文化診断は、自社に必要なのか」といったご相談も歓迎です。