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「技術は最高なのに、なぜ勝てない?」― 孤高のエンジニアたちが1日のビジネスシミュレーションで開眼した理由

「うちの製品は性能で他社を圧倒している。なぜ営業はもっと売ってこないんだ?」 「また経営陣から『ROI(投資対効果)を考えろ』と突っ込まれた……。技術の可能性も分からないくせに」
日本の多くのものづくり企業やIT企業でも、日常的に繰り広げられているR&D(研究開発)部門と事業部門の見えない壁。優秀な技術者ほど自身のプロダクトやテクノロジーに強い情熱を注ぐ一方で、それを「ビジネスの言葉」に翻訳し、市場の競合やコスト構造と紐づけて捉えることに苦戦しがちです。
ある大手グローバルテクノロジー企業も、全く同じ課題を抱えていました。
経営陣は「R&Dリーダーに単に会社の戦略を聞くだけでなく、なぜその戦略が必要なのか、日々の開発の決断がビジネスにどう直結するのかを腹落ちさせたい」と強く願っていました。
彼らが選んだ解決策は、退屈な講義でも分厚いスライドでもなく、1日のビジネス戦略シミュレーション「CELEMI Enterprise™」を実施することでした。
目次
数年分の「経営のジレンマ」を1日で体感
研修当日、普段は製品開発や技術プラットフォームの設計に没頭しているR&Dリーダーたちが数人ずつのチームに分かれました。彼らに与えられたミッションは単純にして過酷――「仮想企業の経営陣として、目まぐるしく変化する市場で競合他社に勝ち抜くこと」です。
ボード上で進む数年間のシミュレーションの中で、彼らは次々と重い決断を迫られます。
- どの市場・ターゲット顧客にターゲットを絞るべきか?
- 限られたリソース(予算・人員)を、新技術の開発に割くべきか、それとも既存プロダクトの改良やマーケティングに回すべきか?
- 競合他社が予期せぬ値下げや新機能の投入を行ってきたとき、どう舵を切るか?
「最高の技術を作れば売れる」という単純な方程式は、マーケットの荒波の中であっけなく崩れ去ります。優れたプロダクトを開発しても、顧客ターゲットを見誤れば在庫の山となり、リソース配分を失敗すれば競合に先手を取られて資金が底をつく――。
彼らは、製品開発・ポートフォリオ管理・リソース配分・競合分析・顧客価値といった要素が、すべて密接に絡み合った「1つの連動するシステム」であることを、身をもって痛感したのです。
「理屈っぽいエンジニア」だからこそハマった、シミュレーションのリアリティ
ロジカルな思考を好む技術者集団だからこそ、このシミュレーションは絶大な効果を発揮しました。
ただの概念論ではなく、複雑なビジネスの動向がリアルに再現されつつも、構造として論理的に理解できる絶妙なフレームワーク。参加したR&Dリーダーたちは一瞬で没入し、白熱した議論を繰り広げました。
- 「技術仕様を追う前に、まず競合の動きとマーケットのサイズを見るべきだった!」
- 「我々のリソースをこの機能開発に全振りしたら、翌期の営業資金が足りなくなるぞ……」
仮説を立て、決断し、実行し、結果を分析して修正する――普段開発現場で行っているPDCAサイクルを「経営とビジネス戦略」の視点で行うことで、かつては遠く感じられたビジネス用語や経営数字が、自分たちの「選択の結果」として鮮明に浮かび上がってきたのです。
たった1日で起きた、R&D部門の「視座の変革」
1日のセッションを終えたとき、R&Dリーダーたちには明確な変化が生まれていました。
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戦略の実践と修正能力
ただのプレゼンテーションを聞く時間ではなく、自ら議論し、仮説を検証し、変化する市場に合わせて戦略を柔軟にアップデートする「実践の場」となりました。 -
共通言語とビジネス用語の理解
聞き慣れたビジネス用語も、実際の経営判断のアクションと結びついたことで、一気に解像度が高まりました。これにより、チーム全体で戦略を語るための「共通言語」が作られました。 -
競合・市場・成果を繋ぐ視点
競合の動き、市場の選択、リソース配分、そして最終的なビジネス成果(業績)がどのように相互影響しているかを、より深く結びつけて捉えられるようになりました。 -
部署を超えた横のつながり
普段は深く関わる機会の少なかったメンバー同士が、共通の意思決定に向けて議論を重ねたことで、リーダー層の結束力がより強固なものとなりました。
言葉としての「会社の戦略」を、誰もが体感・議論し、日々の現場で応用できる「生きた選択肢」へと変える。CELEMI Enterprise™ は、R&Dリーダーたちの視野を広げ、組織の意思決定力を一段引き上げる確実な1日となったのです。
技術を「孤島」にしないために
優れた技術があるだけでは、激しいグローバル競争を勝ち抜くことはできません。技術者が「自分の開発が、会社全体のどの数字と戦略に貢献しているか」を理解したとき、企業のイノベーションは真のスピードとパワーを持ちます。 CELEMI Enterprise™ は、技術者の秘められたビジネスの可能性を呼び覚ます最強のイグニッション(点火装置)となったのです。
弊社「株式会社インヴィニオ」は、アクションラーニングで20年以上積み重ねてきたノウハウと、Celemiを含む世界中のアライアンスパートナーから得た最先端のナレッジを用いて、学びを知識や能力のレベルに留まらせるのではなく「実力」や「業績」へと昇華させることにコミットしています。本コラムで紹介したグローバルリーダー育成で定評のあるCelemi社のビジネスシミュレーションを活用したプログラムもその一つです。
「本当に成果を生む意思決定ができるビジネスリーダーを育成したい」とお考えの方は、まずはこちらから気軽にお問い合わせください。